ストーリー3

思い込みを変えることもできる


僕は精神疾患を患ったことで 夢や希望を持ってはいけないと思っていました。

色んな人と共に過ごし、学ぶことで、自分の思い込みも変えることが出来る。

今はそう思えるようになりました。

 

発症

僕が精神疾患を患ったのは16年も前のことです。

当時20歳、大学に通い、友人も少ないながらもいて、このまま、就職して僕なりに生きていくのだと思っていました。

しかし、友人たちとの意見の違いによる衝突や僕にとって望ましくない出来事により、孤独を感じ、頼れるものがないなかで発症したのだと思います。

発症後、入院もしましたが、症状は初めの頃に出たくらいで、病気の症状で困ることは少なかったと思います。

 

症状よりも・・・

僕は薬によって症状が回復したという実感がないです。

現実を理解したことにより収まったと感じています。

それよりも、退院後の友人たちや周りの反応などが怖かったです。

離れていく人もいたし、怖いから僕も離れることもありました。

また、僕自身の考えや偏見により、何も行動を起こす元気がなくなってしまったことが辛かったです。

自分はもう、何もしてはいけないんだとか思い、夢や希望を持つこともしてはいけないんだと思ってしまいました。

 

自分のことを学ぼう

家にひきこもることも出来ず、実家の仕事を手伝ったりしながら生活してきました。

そんな中で気づいたら15年近く経っていました。

ある出来事があり、僕はこのままの人生が嫌だと思い、自分のことを学ぼうと思いました。

僕は今以上に自分のことを話さない人でした。

それは、他人が僕のことを知りたいと思うとはどうしても思えなかったからでもあるし、自分を騙し騙し生きてきたから、自分のことをよく知らなかったからだと思います。

 

やりたい夢を見つけて、行動する

僕が印象に残っているのは、人がこうなりたいと思ってなければ、その通りにはならないということ。

そんな当たり前のことさえ分かってなかったです。

自己肯定感の低さや、自己否定になる場面などを捉えたりして、対処法などを考えたりするなど、少しずつ自分のことを知るにつれて、行動することも少しずつ増えていって、少しずつ、友人や仲間が増えつつあります。

人の偏見や考えを変えるのはなかなか難しいと思いますが、もっといろいろな人といることによって自分の思い込みも変えることができると思います。

それも僕はリカバリーカレッジでは望んでいます。

まだまだ、道半ばだと思いますが
自分のやりたい夢を見つけて、より行動できるようになれたらと思っています。

 

30代、男性