ストーリー2

薬以外に自分で工夫できる


私にはひどいうつ症状がありました。

薬以外に自分で工夫できることがたくさんあると知れたことが、まずとても嬉しかった。

何とかなるかもって希望が持てました。

Contents

薬だけでは・・・

私は、ひどいうつ症状が落ち着いてからは、薬を飲むことだけで外に出られるようになる気がしませんでした。

良くなっている感覚がないと伝えると薬が増えていきました。

段々症状よりも、副作用の方が苦になるようになって、独断で薬飲むのやめてしまいました。

その後何軒か病院をまわって薬以外で何かできることをお願いしてみたけど、見つかりませんでした。

 

学べる場所と繋がれて本当に有り難かった

学べてよかったことたくさんあるけど、その中から幾つかを書きます。

 

怖くてもいい、不安でもいい

まず、今ある辛さと、過去の辛かったことを結びつけていいと学べたことです。

今辛いのは過去の感覚が残っていて辛いこと、それを今は過去とは違うよって、現実的に見て新しい経験をしていくことを重ねていくなかで少しずつ症状を緩和していければいいって知れたことはすごく大きかったです。

それまでは

「今の状態を過去のせいにするな。辛い経験なんて皆してる。

それでもちゃんと生きてる。病気になるのは私が弱いからだ。甘えるな。」

っていう思考で苦しくて仕方ありませんでした。

でも、怖いって感じるのは仕方ないって。

不安だって思っていいって思えるようになってどれだけ楽になったか。

だけど、本当にそう思うようなことが現実的に起きてるのかを日々意識することで、いかに私が現実を見ていなかったのかにも気づけました。

で、気づいたら、怖くないって思うことができるようになっていました。

その積み重ねです。

 

認めてあげること

もう1つは、自分の症状が出る仕組みを理解できたことが大きかったです。

「怖いって思ってはダメ。不安だって思ってはダメ。人を頼ってはダメ。

ネガティブな感情の私、弱い私、わがままな私は私じゃない。

そんな私であってはならない。」

“私であってはならない部分”がむくむくと大きくなった状態が病気だと私の中では思っていたのが、違っていたことに気づけました。

私として認めてあげなかった私が病気の症状として現れていました。

この時は、しっかりしていて、がんばり屋の私でずっといられることが健康な状態なんだと思っていました。

だからそれ以外の私が病気で邪魔だと思っていました。

頑張ろうとするといつも、病気(不安になる私、弱い私、わがままな私)が邪魔をしてくる。

だから病気を消さなきゃって思ってました。

 

生きている感覚が得られた

病気だと思って邪魔にしていた私を私として受け入れられてから、すごく症状がよくなりました。

常に苦しくて死にたいと思っていたのがスーッとなくなりました。

それ以外の変化としては、ちょっとしたことでも楽しいし、ちょっとしたことでイライラするし、生きてる感覚がして嬉しいことです。

心が忙しすぎて、まだ慣れないけど薬を飲んでいただけじゃこの感覚の私にはなれなかったと思います。

程度の差はあっても、私のような人はたくさんいると思うので、学んで気づけるキッカケを提供できるリカバリーカレッジは必要な場所だと思います!

もっと、いっぱい変われたとこありますが、また違う機会に話せたらいいなって思います。

自分を観察しながら、自分を大切にできる時間が過ごせるようになれたこと、その機会を与えてもらえたことすごく感謝しています。

 

30代、女性